ナミヤ雑貨店の奇蹟

伏線と結末の絶妙さに、管理人が東野圭吾作品の中でもでもっとも泣けた作品である。

この小説は、決して電車の中では読まないことをおすすめする。涙を我慢してだんだん歪んでいくあなたの顔を見て、周りの人たちが気味悪く思うだろうからだ。

この「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読むまでは、管理人の中でのベスト1は「容疑者Xの献身」だったのだが、それを超える感動をこの小説は管理人に与えてくれた。 「容疑者Xの献身」は、物語の最後に一気に感動が押し寄せるというものであったが、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、最後の結末に感動するのはもちろんのこと、途中にも感動する場面が何箇所も盛り込まれており、感動の「質」というより「多さ」で、「容疑者Xの献身」を超えてしまった。

何回も舞台になっているし、映画化もされているし、1作品で世界での発行部数が累計1300万部を超えた作品であることを考えると、管理人と同じ思いでいる読者も多いのではないかと思う。

第一章 回答は牛乳箱に

コソ泥をして逃亡中の敦也・翔太・幸平は突然盗んだ車が動かなくなり、仕方なく以前翔太が見つけた廃屋「ナミヤ雑貨店」に逃げ込み夜が明けるのを待つことに。三人が店を物色していると、突然シャッターにある郵便口に手紙が投げ込まれる。手紙を開けるとそこには、月のウサギと名乗る者からの悩み相談が書かれていた。店に残っていた雑誌によると、ナミヤ雑貨店はかつて店主が投函された相談に一生懸命答えてくれる事で有名だった。敦也は放っておこうというが、翔太と幸平はこんな機会でないと人の相談に乗れないと返事を書く事を決意する。

第二章 夜更けにハーモニカを

ミュージシャンを目指す克郎は、慰問演奏で児童養護施設「丸光園」を訪れた。子供達は演奏を楽しく聞いてくれていたが、その中に一人だけ克郎を見ようとしない女の子が居た。克郎はその子を喜ばそうと様々な曲を演奏するが、全く効果はなかった。音楽に興味がないんだと諦め演奏会の終わりに必ず演奏する自分のオリジナル曲を演奏すると突然女の子は興味を示し、克郎に話しかけてきた。

第三章 シビックで朝まで

貴之は父親の雄治が運営するナミヤ雑貨店を訪れ、店を畳んで二世帯同居をしようと持ち掛ける。しかし雄治は悩み相談に答える事を生きがいにしており、いつもその話に聞く耳を持とうとしなかった。だが突然、雄治が潮時だと言って店を畳んで貴之と同居すると言い出す。

第四章 黙祷はビートルズで

浩介は事故で急死した従兄の遺品であるビートルズのレコードを譲り受け、それをキッカケにビートルズのファンになる。裕福な家庭だったので部屋には最新型のアンプやスピーカーが置かれ、友人達にビートルズを聞かせたりしていた。そんなある日、友人からビートルズ解散の話を聞かされる。

第五章 空の上から祈りを

夜明けまで一時間となった時、新たに手紙が投函される。迷える子犬と名乗る十九歳の女性から、OLを辞めて水商売に専念したいので如何すれば良いかという物だった。敦也・翔太・幸平の三人は軽い女子だと決めつけ返信を書くが、その後の返信で迷える子犬が詳しい事情を告げると三人の考えは一変する。

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